中学2年 数学 – 単項式と多項式

中2 - 数学

Page ID:2025-231846346-001
ホーム > 学年・教科選択 > 中学2年 数学 > 式の計算 > 01. 単項式と多項式

中2数学】単項式と多項式の違い、次数について

めあて

今回の学習では、次のことを理解できるようにします。

  1. 単項式と多項式の違いがわかる
  2. 単項式や多項式の次数の求め方がわかる
  3. 次数を使って多項式を比べられるようになる

内容

1. 単項式とは

単項式(たんこうしき)とは、数字と文字が掛け算だけでつながっている式のことです。

例:

・$$3χ$$

・$$−5a2b$$

・$$7$$

ポイント
・数字だけのもの(例:7)も単項式
・途中に+や-を入れて足し算や引き算にしない
・文字が1つでも複数でもOK

💡覚え方

単項式 = 「掛け算だけの1つのブロック」

2. 多項式とは

多項式(たこうしき)とは、単項式が足し算・引き算でつながった式のことです。

例:

・$$3x+2$$

・$$x^2−4x+7$$

・$$2a^2b−3ab+5$$

ポイント

  • 単項式が「項(こう)」と呼ばれる
    4x ←この1つの単項式のことを「項」という。
  • 項の数が2つ以上あれば多項式
  • 単項式も多項式の一種(項が1つだけの多項式)

💡覚え方

多項式 = 「単項式ブロックが足し算・引き算でつながったもの」

3. 次数とは

次数とは、文字の指数の合計で決まります。

単項式の次数
単項式の文字の指数を足したものがその単項式の次数です。

単項式次数
$$3x2y3x^2y$$$$2+1=3$$
$$−5a3b2−5a^3b^2$$$$3+2=5$$
$$77$$0(xやyなどの文字がないので)

多項式の次数
多項式の次数は、各項の次数の中で一番大きいものです。

多項式多項式の次数
$$x2+3x+2x^2+3x+2$$$$2$$
$$2a2b+3ab2+42a^2b+3ab^2+4$$$$3$$

$$x2+3x+2x^2+3x+2$$
の各項の字数は2,1,0だから多項式の次数は一番大きい2になる。

$$2a2b+3ab2+42a^2b+3ab^2+4$$
の各項の次数は3,3,0だから多項式の次数は一番大きい3になる。

例題

例題1

次の式は単項式か多項式かを答えなさい。

(1)$$−4x^2y$$
(2)$$3x+7$$
(3)$$5a^2b−2ab+1$$


解答

(1) 掛け算だけ → 単項式
(2) 2つの項(3x3x3x, 777) → 多項式
(3) 3つの項 → 多項式


例題2

次の多項式の次数を答えなさい。

(1)$$x^3+2x^2−5$$
(2)$$2a^2b+3ab^2−7$$
(3)$$4x^2y^3−5xy+6$$


解答

(1) 各項の次数は3, 2, 0 → 最大は 3次
(2) 各項の次数は3, 3, 0 → 最大は 3次
(3) 各項の次数は5, 2, 0 → 最大は 5次


例題3(応用)

次の式を単項式の積の形に直し、次数を答えなさい。

(1)$$−6x^2y^3$$
(2)$$15a^2b^4$$


解答

(1)$$−6×x^2×y^3$$
、指数の合計 2+3=5 → 5次
(2)$$15×a^2×b^4$$
、指数の合計 2+4=6 → 6次

まとめ

  • 単項式:掛け算だけの1つのブロック
  • 多項式:単項式が足し算・引き算でつながったもの
  • 次数:文字の指数の合計、または多項式の中で一番大きい指数の合計

💡 学習のポイント

  1. 「掛け算だけ」「足し算・引き算でつながる」を意識する
  2. 項ごとに文字の指数を足して、次数を求める
  3. 多項式の次数は最大の次数の項で決まる

コメント

タイトルとURLをコピーしました